個人的感想3

児童を対象とした手作り木造船航海体験と地域交流事業
ドリームシッププロジェクト
子ども達の海賊船

                       土方教授                   P3    

めます。自分達が板を切り、船底を貼り、ヤスリで磨きセメタンを詰め、創り上げた船で水面を走る。夢のような現実がそこにありました。しかし、もっと楽しい事が待っていました。今度は前後に、左右に揺らしてみるという実験です。普段は、じっとして、危ないから、と言われるのが今日は、「もっと揺らしてみよう」、こんな声にもう、みんなオオハシャギ、進水実験ならではの光景、おそらく多くの人にとって、私自身にとっても最初で最後の体験となるでしょう。
 3時間程で全ての必要事項が確認され終了、船はまた、海賊船工房に戻されました。私たちはその日の予定を終え、次の作業の打ち合わせの集合場所に移動していました。土方先生から私の携帯に電話が入りました。先生は、この日のことを気に掛けて下さっていて、まず初めに自らが提供した喫水実験に行けなかったことのお詫びを言われました。「どうしてもオリンピックのことで・・・いま新潟から戻ってきたところで・・・」と恐縮されていました。(勿論私たち全員、先生が来られる事を心待ちにしていたのは事実なのですが)私はお礼を申し上げましが、直ぐに、喫水の状況など技術的な問題をお聞きになりますので、船の製作に当たっている佐々木さんに携帯を渡しました。15分ぐらいだったと思いますが話されていました、今回の実験で明らかになったことは喫水線が浅く、安定させるためには数百キロの重量が船の中心に必要だということでした。

 先生がここでやったらと開放して下さった、大学の池、工房よりトレーラーでも5分、地理的、時間的条件、あるいは費用のことを想像しても、これ以上ない場所でした。先生に対し心よりお礼を申しあげます。
 様々な経過を辿り、また、台風の直撃が予想された、9月20日実施予定が延期され、10月25日隅田川クルーズは決行となりました。

 8名の学生と4隻のカヌー、1隻の動力ボートを伴ない、現われた土方教授の姿は、翌日(10/26)の東京新聞一面、中央、海賊船写真、右奥、他船への指示をしているいる場面が載っています。見ての通り船乗りそのもののスタイルで盛り上げて下さいました。出航式でも「大人の言うことを素直に聞いて、安全に、楽しく、元気よく」と激励の挨拶を頂きました。 昨年の5月海賊船事業、正式には「児童を対象とした手作り木造船航海体験と地域交流事業」の始まった当時、埼玉県副知事でいらっしゃいまして、工房にて、真夏の陽光にさらされて加治中のブラスバンド部の皆さんに演奏して頂いたオープニングセレモニーでも、ご挨拶を頂いた都筑元副知事にも御出席いただいてのセレモニーとなりました。
 海賊船に乗ることの出来ない先回り隊スタッフ、親御さん、地元の方など
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