個人的感想4

児童を対象とした手作り木造船航海体験と地域交流事業
ドリームシッププロジェクト
子ども達の海賊船

                       土方教授                   P4      

多くの参加者に見送りを受けてもので、海賊船の周囲には、駿河台大学の4隻のカヌー、地元のNPOの人たちのEボート1隻、1隻のモーターボート、動力船その他監視船などに見守られながらの出航風景でした。先生は船首に5メートルの竹竿を手にして立ち、懸命にオールを漕ぐみんなに声をかけ、橋げたの高さを予測しマストの上げ下げを指示したり、浅瀬に近づくと舵の指示したり、また、海鳥の名前をみんなに告げなどされていました。普段とは逆に川面からの風景を楽しませ、ご自身もとても楽しそうでした。私はたまたま、直ぐ隣でそのようすを拝見しながら、明るく、楽しく、自らの責任を果たしてゆく人なんだなあと感じていました。橋の上から手を振ってくれる人、堤防、マンションの窓越しに声を掛けてくれる人、迷惑そうにしている釣り人にも口笛を鳴らし、笑顔で話しかけ仲間へと巻き込んでしまう、その様子は、失礼とは思いますが素直に表現させていただきますと、「まるで子どもの様」、でした。先生はいつでも子どもに成る事が出来、いつでも教授に戻れます、つまり明るい先生の中に、いつも冷静なもう一人のご自分がいらっしゃるのではないでしょうか。
 池林氏の頭の中で発想され、始まったこの事業ではありますが、土方教授の心からの協力がなければ成功はなかったと思います。先生ご自身、学生さんのお力がこの事業の華やかな部分の中心をなした実験と航海を成功に導いて下さいました。無謀とも言える計画を発案し、実行する池林氏、その計画を見守り支えて下さった教授、二人はまるで童話の世界からやってきた明るい海賊のようでした。
 私は池林氏と土方教授がいつの日か合体したとき、よりスケールの大きな事業をなされ、ニッポンのNPOに衝撃を与えるような気が致します。
 海賊船に参加させていただいたものとして教授に対するお礼と致します。
                             
                           海賊船スタッフ     神田  正


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