2005年2月16日午前4時25分の出来事と三日目の夜、本来の母親となる事ができた「さくら」の顛末
つぎ
まえ

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 事態が急変しました。ミルクの時間になり、マリヤがさくらのお腹にいるラインを抱っこしようと手を近づけると、瞬間、優しいさくらが歯をむき出し、怒りの表情と共に、「ウー」と声を上げたのでした。「あっ、さくらが母親になった」、驚くと共に本当に安心する事ができました。三匹の子犬たちが「初乳を飲む」という、命を繋ぐためにどうしても必要なことが起こっていたのでした。出産して三日目の夜でした。

 私達はこの数日の出来事で、この私達の住んでいる世界が、実は童話の世界、神話の世界そのものなのだと教えられたように思います。

我が家に起こってしまった出来事をご紹介いたしました。またある方が、犬の気持ちになって書いてみたらと提案があり、それを試みてみました。お子様と共にご覧いただきたいと思います。

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