個人的感想3

児童を対象とした手作り木造船航海体験と地域交流事業
ドリームシッププロジェクト
子ども達の海賊船


                   女子栄養大学の学生さんへ           P3      

 写真を挿入しますのでご理解いただけると思いますが、池林さん、スタッフが作った調理場は奥行き畳半分、長さ3間程度のとても狭いものでそこにさらに左奥には小型冷蔵庫が置かれ、中央は調理テーブルとなり、右手には20リットルの容器が2つ置かれたシンクがあります。遊び心の旺盛な池林さんは、料理されたものを外の人に手渡すための空間として、開いた人の口をかたどり立派な白い歯も描き、みんなに自慢していました。でも考えてもみてください、食べ物が人の口から出てくるとは?決して使われる事のない空間となり爽やかな風だけが通り抜けていました。
  さて、料理が始まります。お姉さん方に教わりながらの調理実習の時間、普段はきっと包丁を使わせてもらえない家庭が、ほとんどではないかと思われますが、ここは違います。船作り同様、大人の言う事を良く聞き、自分の手でやってみる、これが基本的な考え方です。初めのうちは遠慮がちだった子供たちも、回を重ねるにつれ、彼女等が始めると、寄って行って、今日は何をするの、何を手伝えばいいの、僕にやらせて、こんな様になって行きました。これもまた池林氏の目論み通り、大成功ということでしょう。
 いよいよ食事の時間、多い時は30人、ご飯をよそり、おかずを盛り付け、テーブルに、みんな手に取り思い思いのところに、座り込んでの昼食、「なんだたんねええよ」何時もこんな調子。カロリー計算ではオーバーしてます。
 女子学生の皆さんは、チョット経験できないことをなされたのではないでしょうか。今時の小学生の相手はとても大変です。立場が親でもなく、教師でもなく、ましてや子どたちに対して、怪我をさせないようにとの気遣いも、それに加わります。どのようにして子供たちを導いていったのか、この辺の事情については、私のつたない文や想像より、学生諸君の文章に期待したいと思います。
 それにしても、彼女等の礼儀正さ、笑顔、何時も最後のまでの処理、周りのスタッフや子供たちへの行き届いた配慮、私は、とても一般に言われている学生への認識とは異なり驚かされました。参加、協力して頂いた皆様のことは、子どもたち、スタッフ、皆忘れる事は無いでしょう。本当に有り難う御座いました。
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